ブログblog
頭皮湿疹、フケ、かゆみはシャンプーが原因?
2021年06月15日
『毎日シャンプーしてるのに、頭皮がかゆい…』
『毎日シャンプーしてるのに、フケがでる…』
『毎日シャンプーしてるのに、湿疹が…』
など、『毎日シャンプーしてるのに〇〇…』という方、多いですよね。
実はこれ『毎日シャンプーしてるから』だったらどうでしょう?
改めまして、こんにちは♪
エコノワ代表のかおりです。
今回は、頭皮のかゆみやフケ、湿疹に悩む方の参考になるお話をしていきたいと思います。
そもそも毎日シャンプーするもの???
みなさんは、どれくらいの頻度でシャンプーをしていますか?
実はシャンプーって、毎日する必要はないって知っていましたか?
『いやいや、毎日シャンプーしないと臭いし、かゆいし、フケが出るよ…』
という方もいると思いますが、そもそも、『毎日シャンプーするから…臭いし、かゆいし、フケが出る』のです。
シャンプー(洗髪)という文化はいつから?
シャンプー(洗髪)を毎日するようになったのは、ごくごく最近のことです。
日本では、平安時代の洗髪は、なんと1年に一度だったそうです!!
江戸時代に入ると、月に1回か2回…
今のように、蛇口をひねれば水やお湯が出るのが当たり前でない時代、髪を洗うのも、特別なことだったんですね。
そして、戦後の日本では、ようやく【週に一度は洗髪を!】という流れになったようです。
昔は髪を何で洗っていたの?
日本では、女性は髪が長いことが当たり前でしたが、髪を洗うことはままならず、【稲】や【麦】の粉をふりかけて櫛を使って髪をとかすことで、カユミを防いでいたようです。
飛鳥時代になり、髪を洗う文化も出てきたそうですが、そのころは【フノリ】や【灰汁(あく)】をとかして、シャンプー代わりにしていたそうです。
インドでは現在でも【リタ】というハーブをシャンプー剤として使っています(まぁ、一般的ではないですが、それでもキオスクみたいな町の露店で、1袋とか1箱とかで売っています)。
【リタ】とは英語で【ソープナッツ(soap nuts)】、日本では【ムクロジ(無患子)】と呼ばれる木の実です。
ムクロジ(無患子)は、世界一サポニン※1が含まれている植物で、実は日本でも戦後、洗剤として使われていたことがあるそうです。
サポニンとは
サポニンとは、水に溶けると泡が立ち『石鹸』のような界面活性作用をする成分のことです。
界面活性剤は『泡が出て汚れ(タンパク質、脂質)を落とす』作用があります。
サポニンとシャボンは同じ語源から来ていることからも分かるように、サポニンとは平たく言うと『石鹸成分のようなもの』といことです
余談ですが、このムクロジ(無患子)の種は、世界一硬い種と言われており、ブッダが【この種を108つつなげて数珠をつくれ】と言われたことから、仏教の数珠はムクロジの種で作られていることが多く、お寺さんなどに、ムクロジの木がいまでも植えられていたりします。
ムクロジ(無患子)は、インドやネパール原産の植物ですが、実は日本でも縁が深く、お正月の遊びの代表【羽子板】の羽の部分に使われているのが、ムクロジ(無患子)の種なんです
また、ネイティブアメリカンの方たちは、ユッカシジゲラという植物を煮だして、シャンプーに使っていたそうです。
ユッカシジゲラもムクロジ同様、サポニンという成分を含んでいるので、泡が出て、汚れ(タンパク質や脂質)を落としてくれるんですね
↑の写真は、愛知県にあるリトルワールドで撮影したユッカシジゲラ(リュウゼツラン科の植物)です。
(おまけ)はぐみシャンプーには〔ムクロジ〕と〔ユッカシジゲラ〕を配合
実ははぐみシャンプーには、天然のサポニン成分をふんだんに含んだ〔ムクロジ〕と〔ユッカシジゲラ〕のエキスを配合しています。
その為、天然由来成分なのに、し~~~っかり泡立ちがいいのですよ
〔はぐみシャンプー全成分〕
水、コカミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンNa、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ユッカシジゲラエキス、ムクロジエキス、加水分解コラーゲン、オウゴンエキス、オタネニンジン根エキス、センブリエキス、ヒキオコシ葉/茎エキス、クララ根エキス、香料(精油)、クエン酸、エタノール、炭酸水素Na、銀
※キャリーオーバーの成分も表示してあります
※エタノールは、天然醸造のアルコールです
※香料は精油(エッセンシャルオイル)をオリジナルブレンドしてあります
毎日シャンプーをするとよくない理由
さて、話を戻して、なぜ毎日シャンプーをすると、フケやかゆみが出るのか?
現在、一般的に販売されているシャンプー剤の基材(界面活性成分)は、硫酸系の界面活性剤です。
先ほどの、ムクロジやユッカシジゲラにも含まれるサポニンは、天然の界面活性剤ですが、市販のシャンプーのほとんどは、鉱物油(石油)からできた、合成…しかも硫酸系の界面活性剤が多いのが現実です。
硫酸系の界面活性剤ってなに?
【硫酸】は聞いたことありますよね?
皮膚にかけると、【化学やけど】を起こすものです。【化学やけど】とは【タンパク質を破壊する】という事です。
汚れの成分は〔タンパク質〕と〔脂質〕です。
これらを溶かす成分が入っていないと、汚れが落ちないわけです。
そこで、【硫酸系の界面活性剤】が使われるわけですが、これ、安価でしかもしっかりと泡が立つのです。
泡がモコモコのほうが、洗った~~~って気がしますよね
確かに汚れは落としてくれるかもしれませんが、みなさんの【頭皮】や【毛髪】も、タンパク質で出来ていることを忘れないでください。
頭皮が丈夫な方は、ガシガシ毎日洗っても、何ともないかもしれません。
しかし、毎日毎日、洗浄力の強いシャンプー剤で洗っていると、頭皮のタンパク質が壊されてしまう…皮膚バリアがなくなってしまう…というのを、イメージできますよね?
皮脂は落とし過ぎちゃだめ?
また、皮脂というのは『落とさないと!』と思う方も多いかもしれませんが、実はこれも皮膚を守ってくれているものの一つです。
またまた、余談ですが、新型コロナ感染予防…という理由で、アルコール消毒をどこにいってもするように言われますが、菌といっても、私たちの身体に害を与える菌と、日和見菌や善玉菌のように、私たちの生命維持に関わるいい菌もあるのです。
アルコール消毒では、このどちらも殺してしまう…なんでもかんでも、消してしまえばいい!というものではないことを、もっとみなさんに知っていただきたいと切に願います…。
さて、皮脂というのは一旦汚れとともに落としても、また分泌するものです。
そうやって、私たちの皮膚を守ってくれているのです。
しかし、皮脂が分泌する前にまたシャンプーをすると、皮膚は乾燥してしまいますよね。そう、フケの原因にもなります。
あるいは『もっと分泌しなきゃ!!』と異常な状態になり、分泌過多となり、結果炎症を起こしたり…という原因にもなります。
勿論、フケ、かゆみ、湿疹などは、様々な原因があり、一概にシャンプーだけが原因ではありませんが(ストレスや食生活も深い関係があります)、毎日シャンプーをすることで、ひょっとしたら、頭皮のトラブルを悪化させているかもしれないということを知っていただきたいと思います。
まとめ
毎日シャンプーをするという習慣はここ30~40年くらい前からです(しかも、日本だけの習慣)。
人類の誕生がホモサピエンスからだとすると、人類30万年の歴史からすると、本当に最近、一瞬さっきはじまったばかりのこと…とも言えます。
勿論、私たちは技術の発展により、多くの便利さや幸せを享受してきました。
しかし、自分たちにとって、本当に必要なもの、大切なことを、立ち止まって考えてみると、習慣になっていたこと、当たり前だと思っていたことが、結果的に自分たちの健康を害したりすることにつながっていることもたくさんあると思います。
すべての化学物質を否定するわけではありませんが、ぜひ、一度考えてみてはいかがでしょうか。